ヤクルトとヨーグルトが花粉症に効く説は本当なのか!?
私たちの身近なアレルギーの中でも「花粉症」には毎年悩まされますよね。
春にはスギ・ヒノキ秋にはイネ・ブタクサ・ヨモギなどなど、
季節が変わるたびに「またこの時期がやってきたのか・・・」と頭を抱えたくなります。
症状もさまざまで、結膜炎やくしゃみ・鼻水・鼻づまりなど、
ひどいときには「もう何もしたくない」と思うほど身体がだるくなったり熱っぽかったり。
「もうこの体なんとかして!」と思うこともありますよね。
花粉症の原因ってなに?
私たちの体には外からの細菌やウイルスなどの異物が侵入した場合に、
体内にあるリンパ球が「これは危険だ」と認識すると
「免疫グロブリン」という抗体をつくり体を異物から守ろうとします。
その免疫グロブリンの働きで異物を体外に出したりやっつけたりするんですが、
花粉も異物ですので、体内に侵入するとリンパ球が「IgE抗体」をつくりだします。
このIgE抗体が鼻や目の粘膜にある肥満細胞とくっつきます。
すると花粉が体内に侵入したと体が認識すると、
IgE抗体とくっついた肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質を分泌させて、
花粉を体の外へ出そうとします。
そのため、くしゃみや鼻水で無理矢理花粉を追い出したり、
鼻づまりで花粉の侵入を防いだりするわけです。
私たちを悩ませる花粉症の正体は、花粉から体を守る防御機能だったとは皮肉なものです。
予防策なんかも最近は進んでいて花粉症用のメガネやマスクなんかが発売されていますが、
それでも花粉症になってしまう方はいらっしゃいますよね。
一般的には病院で治療するのが効果的ですが、
処方された薬にも副作用があるので、かえって眠気やだるさが
倍増した方もいるのではないでしょうか?
日頃からの体質改善
そこで近年乳製品に含まれている「乳酸菌」や「ビフィズス菌」などのいわゆる
「善玉菌」を摂ることで、花粉症体質を改善しちゃいましょうという
取り組みが注目されています。
乳酸菌で頭に浮かぶのはヤクルトやヨーグルトですが、
少し不思議に思いませんか?よくテレビのCMでは
「乳酸菌は腸に効く」と宣伝しているので「腸と花粉症ってどんな関係があるの?」
と首を傾げてしまいます。
乳酸菌と花粉症の関係ってなに?
腸は体内最大の免疫臓器といわれるほど、免疫細胞が多く集まっています。
でも、その免疫細胞を働かせるには腸内細菌が「働け!」とつつかないと
活発にならないそうで、最近の研究では、アレルギーに悩まされている方の
多くが腸内で乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌の量が少ないという報告もあります。
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特に、乳酸菌やシロタ株は花粉症の原因になるIgE抗体を作り出す働きを抑えるので、
アレルギー症状が軽くなるということが知られています。
そこで、花粉症の方には乳酸菌やビフィズス菌などが多く含まれている
ヤクルトやヨーグルトを多く摂取することがすすめられているわけです。
しかし、実際に乳酸菌やビフィズス菌を体内に摂りいれても胃で消化されたりして、
腸に届くまでの間にほとんどの菌は死滅してしまいます。
ですので短期間の摂取量では効果は十分期待されないこともわかっています。
「継続は力なり」ではありませんが、根気良く乳酸菌などを摂ることで、
花粉症体質が改善されるかもしれませんね。
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