ファスナーとチャックとジッパーの違いは?比較してみた!
普段何気なく使っているけれど、使い分けがわからない言葉、
今回は『ファスナー』、『チャック』、『ジッパー』の三つの違いについてです。
「チャックを上げる」、「上着のファスナーを閉める」、「ジッパーを開ける」なんて、
いつもは違いなんて考えず、何も気にせずに使っていますが、
このみっつの言葉にはどんな意味の違いがあるのでしょうか??
それぞれ比較してみましょう!
同じもの?別物?ファスナー、チャック、ジッパーの違い
まず、大きな括りについて。
実はみっつとも同じものをさす言葉で、正式名称は『スライドファスナー』といいます。
これは、1891年にアメリカ人のホイットコム・ジャドソン氏によって発明され、
1893年に『ユニバーサルファスナー社』による量産開始で一般名称になったものです。
なので、意味の違いは存在しないことになります。間違った使い方などもありません。
では、何が違うのか?
みっつの言葉の違いは“語源”にありました。
『ファスナー』
→fasten【他動】(=~をしっかり留める、固く締める)+“er”(=物)
国際的にはネジなどの“締め付けるもの”を指すが、日本では主にスライドファスナーをこう呼ぶ。
『ジッパー』
→1921年頃、『B.F.グッドリッチ社』が名付けた特定商品名(登録商標)。ファスナーを締める時の“シューッ”という音をあらわす擬音(zip)+“er”(=物)
当時は特定商品名であったが現在は一般名称になっている。
『チャック』
→日本の『チャック・ファスナー社』が名付けた特定商品名(登録商標)。巾着の“ちゃく”をもじった和製英語。現在は一般名称となっている。
おお、結構いろんな由来がある!(°д°)
『チャック』が和製英語だったというのが個人的にはすごい発見でした!
まさか巾着の『ちゃく』からきた言葉だったとは・・・!
和製英語ということで、こちらは海外では通じない言葉になりますね。
1890年というと、まだ第二次世界大戦も終わっていない時代ですね。
そんなに昔に発明されたものが今日まで途中で途絶えることなく引き継がれ、
今まさにこの現代で使われているのだと思うと、
なんだかすごい話のように感じてしまいます。大げさですが。(笑)
しかし数十年前まで携帯電話はトランシーバーのようでしたし、
携帯を指でスクロールすることなどありませんでしたし、
ものづくりの文化は年を追うごとに進化しています。
現代のものはいつまで継承されていくのか、少し楽しみですね。
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